裏込砕石を 100%自重として有効利用するため、擁壁の控え厚さが小さくなり、法面の掘削幅及び掘削土量を大幅に減少させることのできる「コスト縮減工法」となります。

ほぼ同じ自重(抵抗力)で擁壁の断面厚を比較したものです。

 

今まで⇒従来の擁壁は、擁壁背面に裏込砕石を拘束する事無く入れていた為、自重としては利用されていませんでした。また裏込砕石を設置するため切土法面を広く掘削する必要がありました。 上図の右は、従来から施工している大型積みブロックの施工断面のモデル例です。擁壁と裏込砕石の合計幅は 1.5mとなります。

これから⇒「防災ウォール工法」は裏込砕石を 100%自重として有効利用した画期的な発想から生まれた擁壁です。その上、裏込砕石による土圧も発生しません。さらには前面ブロックと背面ブロックの幅を自由に組み合わせることにより、擁壁厚さを任意に決めることが出来るため、大変経済的となります。
左の図「防災ウォール工法」の擁壁幅は今までと同じ抵抗力として比較した場合、1.15mとなります。
防災ウォール工法」の擁壁幅が 0.35m狭くなる事で法面掘削量が、m当たり 0.35m×4m=1.4 ㎥少なく、従来工法の約 77%となります。この比率は擁壁高さが大きくなるほど高額となり、より経済的となります。

比較一覧表

工法名 防災ウォール工法 従来の大型積み

ブロック擁壁

壁体の重量 コンクリート積みブロック(0.65X4.0X2.3)+裏込砕石(0.5X4.0X1.8)=約9.6t 判定 コンクリート積みブロック(1.0X4.0X2.3)=約9.2t 判定
裏込砕石の量 従来工法と同様(0.5m) やや小さい
1 転倒に対する安全率 大きい(重心位置が後方となるため) やや小さい
2 滑動に対する安全率 大きい(底版幅が広くなるため) やや大きい
3 地盤反力 大きい(底版幅が広くなるため) 多い
4 コンクリートのボリューム 小さい(裏込砕石の重量だけ減少するため) 多い X
5 切土部の掘削土量 少ない(全体の控壁厚さが減少するため) 多い X
6 用地買収費 少ない(全体の控壁厚さが減少するため) 多い X
7 CO2の削減効果 大きい(コンクリートのボリュームが減少するため) 劣る X
8 ブロック単価 やや高い(背面ブロックが増えるため) やや安い
9 経済性 良い(4・5・6の効果でトータルコストの縮減となるため) 劣る X
10 施工性 良い(裏込砕石の投入が容易となるため) やや劣る
11 施工時の安全性 良い(裏型枠の設置が不要で、製品の裏に入る必要がないため) 劣る X

 

 

施工断面比較(イメージ)

●上部に住宅地があり動かせない。宅地に与える影響を最小限にしたい。①
●工事中は道路の片側通行を確保したい。交通への影響を最小限にしたい。②
●道路・擁壁・法面崩落の危険がある。法面への影響を最小限にしたい。③
●梅雨、台風時期のため、工事を 1 日でも早く終わらせたい。・・etc ③

 

崩壊現場の写真(イメージ) ・・・ web より引用