湧水ケ所をなかなか特定することが出来ない法面において、擁壁背面ブロックの一段毎に湧水を排出する「高排水機能の付いた湧水排出型擁壁」となります。

「防災ウォール工法」の施工概要

 

これから⇒湧水は法面のどこから出てくるのか予測するのは難しく、湧水がどこから出て来ても充分排水性能を発揮する工法が「防災ウォール工法」です。透水性の背面版から入った湧水が背面ブロックに流入すると止水底板の各段に溜まります。そして段毎に設けられた水抜きパイプを通ってブロックの前面に排出されます。溢れた水の一部は、横方向に設けられた穴から下部に送られ、従来通り排出します。
これらの構造から「防災ウォール工法」は「高排水機能の付いた湧水排出型擁壁」となります。

従来の大型積みブロック擁壁の排水(イメージ)

 

今まで⇒従来の大型積みブロック擁壁は、背面の湧水が裏込砕石に流入すると下部に浸透して溜まります。そして下段の水抜きパイプを通って前面に排出されます。その為上部の水抜きパイプはあまり利用されませんでした。また下部に溜まった水圧が擁壁に作用して不安定となり倒壊するケースもありました。また背面切土の土質状態が良好な場合は裏込め材(ここでは裏込砕石という)自体の土圧が作用するといったケースも結構ありました。